[写真]=Getty Images

2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック。男子日本代表が出場権を獲得する最初のチャンスは、2026年9月4日から開催されるアジア選手権だ。

日本はアジア選手権で優勝すれば、その時点でロサンゼルス五輪出場が決まる。もし優勝を逃した場合は、2027年の世界選手権と2028年の世界ランキングによる2つのルートが残されることになる。

「いつ」「どの大会で」「どうすれば」ロサンゼルスへの切符を掴めるのか。男子日本代表が出場権を獲得できる3つのルートを解説する。

ロサンゼルス五輪出場枠は12チーム

[写真]=Getty Images

ロサンゼルス五輪のバレーボール競技は、12チームが出場する。開催国のアメリカに出場枠が与えられるため、残る11枠を3つのルートで争う。

  • 2026年の大陸選手権優勝1チーム、合計5チーム
  • 2027年の世界選手権:出場権を持たない上位3チーム
  • 2028年VNL予選ラウンド終了時の世界ランキング:出場権を持たない上位3チーム

各大会で出場権を獲得したチームは、次の大会では出場権獲得の対象から外れる。たとえば、開催国枠を持つアメリカが大陸選手権や世界選手権で3位以内に入っても、1枠を使用することはない。アメリカを除いた順位で、出場権が与えられる。

日本がアジア選手権で出場権を獲得できれば、約2年前にロサンゼルス五輪の切符を確保できる。一方で出場権獲得を逃すたびに時期が遅くなり、最終的には2028年VNLまで持ち越される仕組みだ。

パリ五輪では、五輪予選でスロベニアに勝利し、最終戦を残して2位以内を確定させた。大会序盤にエジプトに敗れる苦しい状況から、出場権をつかんだのだ。

オリンピックの出場権を早く獲得することは、チームの完成度を高める時間を確保でき、出場権争いのプレッシャーからも早く解放される。

最速ルート|2026年アジア選手権で優勝

[写真]=AVC

日本が最速でロサンゼルス五輪出場を決める条件は、2026年アジア選手権での優勝だ。準優勝以下に出場権は与えられないため、優勝だけが条件となる。

大会は9月4日から13日まで福岡県北九州市で開催される。日本が優勝すれば大会最終日の9月13日にロサンゼルス五輪の出場が決まるのだ。

日本は世界ランキング7位、アジアの中ではランキングトップだ。予選ラウンドのA組に入り、オーストラリア(33位)、バーレーン(40位)、オマーン(76位)と対戦する。B組にはイラン、C組にはカタールや韓国が入った。

アジア選手権で出場権を獲得すると、ロサンゼルス五輪まで長い準備期間を確保できる。今後の国際大会では、五輪を見据えた選手選考や戦術の構築を進めやすくなるため、優勝の価値が非常に大きい。

アジアの強豪を相手に勝ち抜く必要がある。日本は開催国としてホームで戦えるため、自国でロサンゼルス五輪出場を決めてほしい。

第2ルート|2027年世界選手権で出場未権獲得の上位3チーム

[写真]= Volleyball World

アジア選手権で優勝を逃した場合、次のチャンスは2027年9月にポーランドで開催される世界選手権だ。FIVBは同大会を2027年から「FIVBバレーボールワールドカップ」へ改称すると発表している。

2027年大会には32チームが出場し、グループリーグの予選ラウンド、トーナメント方式のファイナルラウンドで順位を争う。2025年大会と同じ形式であれば、4チームずつ8組に分かれ、上位2チームがファイナルラウンドに進出する。32チームが出場する世界大会で、出場権未獲得国の上位3チームに入る必要があるため、難易度は高い。

2025年世界選手権では、初戦でトルコに0-3、第2戦でカナダに0-3で敗れた。当時日本は世界ランキング5位だったものの、予選敗退という結果に終わってしまったのだ。このことからも、世界選手権で3位以内に入ることは、難しい条件であることがわかる。

世界選手権では、最終順位の上位から、まずは出場権を持っていない3チームに出場枠が与えられる。たとえば、1位と2位のチームが2026年の大陸選手権ですでに出場権を獲得しており、3位と4位のチームが未獲得だったとする。この場合、4位のチームも未獲得の2番手となるため、出場権を獲得できる。

もし出場権を獲得していない状態で世界選手権に挑む場合、最終順位だけでなく、上位国がすでに出場権を持っているかどうかも条件を左右するのである。そのため、どのチームが勝ち上がってくるかわからないため、大会全体で3位以内を目標に戦うべきだ。

最終ルート|2028年VNL予選終了時の世界ランキング

[写真]=Volleyball World

アジア選手権と世界選手権で出場権を獲得できなかった場合、最後のチャンスは、2028年VNL予選ラウンド終了時の世界ランキングで決まる。世界ランキング全体の3位以内ではなく、出場権を獲得したチームを除く上位3チームだ。

たとえば、1位から4位までのうち3チームがすでに出場権を持っていたとする。2028年VNL予選ラウンド終了時に、日本が世界ランキング5位になった場合、5位の日本は出場権未獲得国の2番手に入るため、ロサンゼルス五輪出場権を獲得できるのである。

日本はアジア選手権の組み合わせ抽選会発表時点で世界ランキング7位だった。ただし、出場権の基準になるのは2028年VNL予選ラウンド終了時の順位である。現在の順位がそのまま適用されるわけではなく、2027年の世界選手権や2028年VNLなどの結果によって順位は変動する。

FIVB世界ランキングは、勝敗数だけではなくセット率も関わってくる。たとえば、3-0と3―2では獲得ポイントが異なる。勝敗だけでなくセットカウントポイントになるため、「すべてのセットが重要」となるのである。

また判定のタイミングは、2028年VNLの大会終了後ではなく予選ラウンド終了時だ。出場権を持たない国同士の順位が接近していれば、1勝や1セットがロサンゼルス五輪出場を左右するのである。未出場国同士の順位が接近していれば、1勝や1セットがロサンゼルス五輪出場を左右する。アジア選手権やワールドカップを含む世界ランキング対象大会で、着実にポイントを積み上げることが重要だ。

ロサンゼルス五輪出場を決める3つのタイミング

日本代表がロサンゼルス五輪出場を決められるタイミングは3つだ。

  • 2026年:アジア選手権で優勝
  • 2027年:世界選手権で出場権未獲得の上位3チーム
  • 2028年:VNL予選ラウンド終了時:世界ランキングで出場権未獲得の上位3チーム

最速ルートは、福岡県北九州市で開催される2026年アジア選手権での優勝。ここで出場権を逃してもルートは2つあるが、決定時期が2027年・2028年と遅くなる。

自国開催の大会でロサンゼルス五輪への切符を掴めるのか。まずは9月のアジア選手権で優勝を目指す日本代表の戦いに注目だ。