新生ミラノ
ミラノは今季、大きな転換期を迎えた。チームを長年率いた指揮官と、攻撃の中心を担ってきたエースがそろって退団したからだ。
7年間にわたって指揮を執ったロベルト・ピアッツァ監督と、3シーズンにわたりエースとして活躍したフェレ・レガースがチームを離れ、新体制でのシーズンに臨む。
後任監督には、イタリアのチステルナなどで指揮を執ったギジェルモ・ファラスカを招へい。エースには、レガースと同じベルギー代表オポジットのバシル・デルモーを据えた。
さらに、大きな補強としてキューバ代表のレジェンドであるミドルブロッカーのロベルトランディ・シモンを獲得した。
主力が大きく入れ替わった今季、在籍3シーズン目を迎えた大塚達宣には、コート内外での貢献が求められる。石川祐希が所属していた時期には上位進出を果たしていたミラノだが、近年は5位、7位と苦戦が続いている。
新体制のミラノは再び上位に食い込めるのか。その鍵を握る選手の一人が大塚だ。
ミラノ注目選手
3季目のオールラウンダー
ミラノでの大塚達宣は、攻守の要としてオールラウンドな活躍を求められる。特に絶対的エースのフェレ・レガースが退団したため、アウトサイドヒッターにはより攻撃力が要求されるだろう。
ミラノ加入1年目は守備面での貢献を期待され、2年目には攻撃面でも成長を示した大塚。日本代表でも得点力を発揮しており、アジア競技大会決勝のイラン戦ではチーム最多の24得点を記録した。
3年目となる今季はエースの1人としてポジションを確立できるかに注目だ。
ただし、スタメン争いは簡単ではない。イタリア代表のフランチェスコ・レチネとベルギー代表のセッペ・ロッティは、大塚と同じく守備力に優れたアウトサイドヒッターだ。
さらに、新加入のゲオルギ・タタロフは、206cmの長身を生かした攻撃力が持ち味のブルガリア代表。タイプの異なるライバルたちとの競争を勝ち抜く必要がある。
在籍3シーズン目となる大塚は、新体制のチームを知る貴重な存在でもある。スタメン争いを勝ち抜き、攻守の要として存在感を示せるか。コート内外でチームを支えるリーダーシップにも期待がかかる。
百戦錬磨のレジェンドMB
世界最高のMBは誰か?この問いに必ず名が挙がるのが、今季ミラノに加入したロベルトランディ・シモンだ。
シモンはキューバ代表として2010年の世界選手権で銀メダルを獲得。クラブでも欧州チャンピオンズリーグやセリエA、世界クラブ選手権などでタイトルを手にし、個人賞も獲得してきた。
そんな彼のプレーの特徴は総合力の高さだ。208cmの長身に、筋骨隆々のフィジカルと驚異的な跳躍力を兼ね備える。恵まれた体格を軽やかに操り、攻守で圧倒的な存在感を放つ。
39歳の大ベテランとなった今も、アタックとブロックの存在感は健在だ。クイックでは高い打点から相手ブロックの上を打ち抜き、ブロックでは長身と跳躍力を生かして相手の攻撃を阻む。
豊富な経験に裏打ちされた冷静さと勝負強さも持ち味だ。接戦の終盤には、ブロックや相手の隙を突くショートサーブでブレイクを生み出し、チームに流れを引き寄せる。
百戦錬磨の巨人が、新生ミラノを再び上位へと導けるか注目だ。




