2026年10月17日、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の2026-27シーズンが開幕した。
男子日本代表は9月13日、アジア選手権で優勝し、ロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得した。4月17日に発表された2026年度の代表登録メンバーは37人。その一方で、SVリーグで結果を残しながら、代表に選ばれなかった選手もいる。
本記事では、2026年度の代表登録メンバーに入らなかった選手から、今季の活躍しだいで代表入りを狙える5人を紹介する。
SVリーグ男子は、J SPORTSオンデマンドで全試合がライブ配信されている。5人のプレーを試合でチェックしたい方は、視聴方法もあわせて確認しておこう。
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代表に選ばれなかった注目選手5人

今回紹介する5人は以下のとおりだ。
| 選手 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|
| 水町泰杜 | アウトサイドヒッター | ウルフドッグス名古屋 |
| 牧大晃 | アウトサイドヒッター | 東レアローズ静岡 |
| 外崎航平 | リベロ | ヴォレアス北海道 |
| 渡邉晃瑠 | ミドルブロッカー | 日本製鉄堺ブレイザーズ |
| 前田凌吾 | セッター | ウルフドッグス名古屋 |
いずれも、代表メンバーと比べても見劣りしない実績を持つ選手だ。
水町泰杜|サーブ効果率リーグ1位、二刀流のアウトサイドヒッター

- 身長:181cm
- 最高到達点:339cm
- ポジション:アウトサイドヒッター
- 経歴:鎮西高校 → 早稲田大学 → ウルフドッグス名古屋
- 実績:2018年 U-18日本代表、2023年ユニバーシアード日本代表、春高バレー優勝、2023年インカレ優勝・最優秀選手賞、2024-25 SVリーグ最優秀新人賞
水町は、2025-26シーズンのSVリーグでサーブ効果率15.0%を記録し、リーグ1位に輝いたアウトサイドヒッターだ。サービスエースは65本。代表の髙橋藍や西田有志を上回る数字を残した。SVリーグ1年目の2024-25シーズンには最優秀新人賞を受賞しており、2年目でさらに存在感を高めた選手だ。
水町の武器は、サーブで相手のサーブレシーブを崩せることだ。サーブ効果率は、エースだけでなく、返球を乱してチャンスボールにしたサーブも評価される。コートの角や、レシーバーとレシーバーの間を狙うサーブは脅威となっている。
身長181cmは、アウトサイドヒッターとしては小柄だ。それでも最高到達点339cmのジャンプ力で、高いブロックの上から打ち込む。ブロックの指先を狙ってはじき出すスパイクや、空いたコースへの打ち分けで得点を量産している。
鎮西高校では1年生で春高優勝を経験、2018年にはU-18日本代表としてアジアユース選手権でMVPを受賞した。早稲田大学では主将を務め、2023年度の全日本インカレで優勝して最優秀選手賞も受賞している。
プロ入り後は、インドアとビーチバレーの二刀流に挑戦している。サーブで試合の流れを変えられる、代表入りを期待したいアウトサイドヒッターだ。
牧大晃|210cmの高さを持つ大型アウトサイドヒッター

- 身長:210cm
- 最高到達点:350cm
- ポジション:アウトサイドヒッター
- 経歴:高松工芸高校 → 筑波大学 → 東レアローズ静岡
- 実績:2022年度 男子日本代表 登録メンバー
牧は、身長210cm・最高到達点350cmを誇る大型アウトサイドヒッターだ。日本人選手では数少ない高さを持ち、ブロックの上から打ち下ろすスパイクは相手にとって脅威になる。
牧の強みは、高い打点からのスパイクと、広い範囲をカバーできるブロックだ。日本のアウトサイドヒッターは、世界の基準では高さで劣る。210cmの牧がコートに入れば、高いブロックを相手にしても打ち負けず、ブロックでも相手のエースに対抗できる。代表入りに向けた課題は、サーブで狙われやすいアウトサイドヒッターとして、サーブレシーブを安定させることだ。
高校3年時には大学進学予定だったが、高校生では初めてVリーグ1部のパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)と契約した。筑波大学に進学したあとも、大学とVリーグを両立。同じ2022年度には日本代表の登録メンバーにも初めて選ばれている。
今季は東レアローズ静岡でプレーする。高さという武器を磨き、再び代表に名を連ねられるか注目だ。
外崎航平|サーブレシーブ成功率1位の守備職人

- 身長:172cm
- 最高到達点:ー
- ポジション:リベロ
- 経歴:東海大四高校(現・東海大札幌高校) → 東海大学 → 三重 → ヴォレアス北海道
- 実績:2025-26 SVリーグ トップサーブレシーバー
外崎は、2025-26シーズンにサーブレシーブ成功率53.4%を記録し、トップサーブレシーバーを初めて受賞したリベロだ。全44試合に出場してリーグ1位の数字を残し、年間表彰ではベストリベロの投票でも3位に入った。
外崎の数字は、代表リベロの小川智大や山本智大を上回る。サーブレシーブ743本のうち、306本はセッターの定位置へ正確に返した。
リベロのサーブレシーブが安定すれば、セッターはネット際でトスを上げられ、ミドルブロッカーのクイックを含めた速い攻撃を組み立てやすくなる。外崎は、相手の強いサーブを正面で受け、勢いを殺してセッターへ返す。派手さはないが、チームの攻撃の起点を支えるプレーだ。
東海大四高校、東海大学を経て、2020年に当時V2の三重に入団した。2022年に地元・北海道のヴォレアス北海道へ移籍し、チームで唯一の地元出身選手としてプレーしている。受賞後は「歴史に名が残り感慨深い」と語った。
ロス五輪では、リベロの枠が1人になる可能性もある。数字で実力を示す外崎が、代表のリベロ争いに加われるか注目だ。
渡邉晃瑠|代表のミドルを上回るブロック力

- 身長:193cm
- 最高到達点:345cm
- ポジション:ミドルブロッカー
- 経歴:イオラニ・スクール → ハワイ大学 → 日本製鉄堺ブレイザーズ
- 実績:2019年 U23日本代表、2022年全米大学選手権優勝(ハワイ大学)、2023-24 Vリーグ最優秀新人賞、2024年度 男子日本代表 登録メンバー
渡邉は、2025-26シーズンに1セットあたりのブロック決定本数0.47本を記録したミドルブロッカーだ。リーグ全体の10位で、代表登録メンバー以外の日本人選手では1位の数字。日本代表の小野寺太志や村山豪を上回った。
2023-24シーズンに日本製鉄堺ブレイザーズへ加入すると、ブロックランキング2位に入る活躍を見せ、シーズン終了後には最優秀新人賞を受賞した。翌2024年度には日本代表の登録メンバーに選ばれ、Bチームとして国際大会も経験している。
身長193cmは、ミドルブロッカーとしては高くない。それでもジャンプ力と腕の長さで、高さの不足を補う。相手のトスに素早く反応し、高い位置で手をネットの上に出すブロックが持ち味だ。サーブでも、481本を打って失点はわずか28本と、ミスの少なさが光る。
ハワイで生まれ育ち、日本国籍を持つ選手。なんと高校卒業まではバスケットボールと掛け持ちしていた。ハワイ大学では2022年に全米大学選手権での優勝を経験している。
ブロックの数字で代表メンバーを上回る渡邉が、再び代表に呼ばれるか注目だ。
前田凌吾|インカレと黒鷲旗を制したルーキーセッター

- 身長:178cm
- 最高到達点:325cm
- ポジション:セッター
- 経歴:清風高校 → 早稲田大学 → ウルフドッグス名古屋
- 実績:2022年 U20日本代表(主将)、全日本インカレ優勝2回2025年 黒鷲旗優勝
前田は、早稲田大学で主将を務め、今季からウルフドッグス名古屋でプレーするセッターだ。SVリーグでは1年目のルーキーだが、大学時代から日本トップレベルのチームを相手に結果を残してきた。
その代表例が、2025年の黒鷲旗だ。大学生のチームながら、Vリーグのチームを相手に勝ち進み、決勝で富士通カワサキレッドスピリッツを破って優勝した。前田は大会の最優秀選手にあたる黒鷲賞を受賞し、トップレベルの相手にもトスワークが通用することを示した。
大学では、2年生だった2023年度の全日本インカレで優勝し、セッター賞を受賞した。主将として臨んだ2025年度は、関東大学1部リーグの春季・秋季を制し、全日本インカレでも1セットも落とさずに優勝。最優秀選手賞とセッター賞の2冠に輝いた。
前田の特徴は、トスの正確さと、アタッカーとの細かなすり合わせだ。コートの後方からでも、ぶれない軌道でアタッカーが打ちやすい高さへトスを届ける。練習では、アタッカーと「あと5センチ」といった具体的な数字で高さを確かめ、すぐに修正できる。清風高校時代から「大会No.1セッター」と評価され、2022年にはU20日本代表で主将を務めた。
ウルフドッグス名古屋では、代表経験が豊富な深津英臣とポジションを争う。代表のセッター陣が世代交代の時期を迎えるなか、前田がプロ1年目でどこまで出場機会をつかめるか注目だ。
今季のSVリーグで5人の活躍に注目
本記事では、2026年度の男子日本代表に選ばれなかった注目選手5人を紹介した。
- 水町泰杜(ウルフドッグス名古屋):サーブ効果率リーグ1位のアウトサイドヒッター
- 牧大晃(東レアローズ静岡):210cmの大型アウトサイドヒッター
- 外崎航平(ヴォレアス北海道):サーブレシーブ成功率リーグ1位のリベロ
- 渡邉晃瑠(日本製鉄堺ブレイザーズ):代表のミドルブロッカーを上回るブロック力
- 前田凌吾(ウルフドッグス名古屋):インカレと黒鷲旗を制したルーキーセッター
水町のサーブ、外崎のサーブレシーブ、渡邉のブロックは、昨季いずれも代表メンバーを上回る数字を残した。ロス五輪に向けた選手選考が進むなか、今季のSVリーグでの活躍は、2027年度の代表入りを左右する判断材料になるだろう。
代表のユニフォームを着る日を目指して戦う5人の姿を、今季のSVリーグで見届けよう。5人が出場する試合は、J SPORTSオンデマンドで見逃し配信も含めて視聴できる。テレビ放送や料金、男女の日程は以下の記事で紹介しているので、観戦前にチェックしよう。




