10日に開幕を迎えるネーションズリーグ(VNL)2026男子。男子日本代表は予選ラウンド第1週の中国ラウンドでウクライナ代表、ポーランド代表、中国代表、スロベニア代表と対戦する。
中国ラウンド初戦で戦うのがFIVB世界ランキング17位のウクライナ。今回はそのウクライナについて解説していく。
ウクライナ代表の特徴
ウクライナを一言で表すなら「ダークホース」だ。世界ランク7位の日本とは10位の差があるが、ウクライナはVNL優勝を狙えるポテンシャルをもつチームだ。VNL2025で日本はウクライナに敗れている。
その根拠は大きく2つだ。
1つは世界トップクラスの選手が揃っていること。キャプテンOHのオレフ・プロトニツキは、世界No.1クラブのペルージャで不動の正OHとして活躍。MBのユーリ・セメニウクはVNL2025と今年の欧州チャンピオンズリーグでベストブロッカー(全選手トップのブロック本数)を記録している。
根拠の2つ目は、優れたフィジカルだ。
日本はもちろん、他の欧州チームと比べても、ウクライナの選手は別格の筋肉量を誇る。重戦車のように分厚い身体で軽々と跳び回り、砲弾のように重たいアタックを繰り出してくる。
ウクライナをまとめると、「世界トッププレーヤーのプロトニツキとセメニウク」、そしてバレー界ではトップクラスの「フィジカル」を活かした力強いプレーに注目のチームだ。
ウクライナ代表の注目選手:ユーリ・セメニウク
ウクライナの注目選手は、ユーリ・セメニウク(MB/210cm/32歳)。彼を一言で表すなら「遅咲きの世界最強ブロッカー」だ。
バレーに初めて触れたのは19歳で、20歳まではスーパーマーケットの店員だった。本格的な競技スタートは20歳という遅咲きながら、2024年からはウクライナ代表のキャプテンを任され、VNL2025では全選手中トップのブロック本数を叩き出しベストブロッカーに輝いた。
現在はプルスリーガ(ポーランド1部)のプロジェクト・ワルシャワに所属。今季も1セットあたりのブロック本数0.64本でリーグ2位につけ、欧州チャンピオンズリーグでもベストブロッカーを獲得するなど、近年多くのタイトルを手にしている。
その最大の武器は、210cmという規格外の高さに俊敏性を兼ね備えていることだ。幼少期にプレーしたサッカーと、8年間打ち込んだダンスで培われたフットワークがブロック力に活きているという。
チームを勝利に導く最強の盾、ユーリ・セメニウクのブロックに注目だ。




