[写真]=Volleyball World

2026年4月17日、公益財団法人日本バレーボール協会は、男子日本代表登録メンバー37人を発表した。この中からネーションズリーグ・アジア選手権・アジア競技大会のメンバーが選抜される。

本記事では、リベロ2名を含む14人登録を想定し、独自の視点で最終メンバーを予想する。各ポジションの人数枠は限られており、とくにアウトサイドヒッターとミドルブロッカーは選手層が厚く、選考が難しいポジションである。

予想メンバー14人

[写真]=須田康暉

予想する最終メンバー14人は以下のとおりだ。

  • アウトサイドヒッター:石川祐希、髙橋藍、大塚達宣、甲斐優斗
  • ミドルブロッカー:小野寺太志、髙橋健太郎、エバデダン ラリー、西本圭吾
  • オポジット:西田有志、宮浦健人
  • セッター:関田誠大、永露元稀
  • リベロ:山本智大、小川智大

今回はアウトサイドヒッター4人、ミドルブロッカー4人、オポジット2人、セッター2人、リベロ2人の構成にした。選手ごとの特徴を踏まえて、チームとしてバランスの取れた編成を意識した。

アウトサイドヒッター|石川・髙橋藍を中心に残り2枠が激戦

[写真]=須田康暉

アウトサイドヒッターは、この4人を予想した。

  • 石川祐希
  • 髙橋藍
  • 大塚達宣
  • 甲斐優斗

石川と髙橋藍は攻撃、サーブレシーブ、ディフェンスの総合力でチームの中心となる選手。近年の国際大会での実績・経験を考えても、コンディションに大きな問題がなければメンバー入りの可能性は高いだろう。

石川は高い決定力だけでなく、状況判断にも優れた選手。苦しい場面では無理に打ちに行かず、リバウンドからの切り返し、ブロックの指先を狙ったスパイクで得点に繋げられる。トスやサーブレシーブもこなせる、まさにオールラウンダーの選手である。

髙橋藍は守備と攻撃の両方で、世界トップクラスの技術を持つ選手。安定したサーブレシーブと範囲の広いディグはリベロ並みである。強打はもちろん、フェイントも混ぜながら、高い決定率を誇る。

残り2枠の選考が難しく、大塚と甲斐を予想した。

大塚は、セリエAのミラノでの2シーズン目を終えた。プレーオフではアタック決定率62%で17得点を挙げるなど、海外でも主力としてカップ戦の優勝に貢献した。パリオリンピックでは石川に代わって出場し、結果を残した実績もある。海外での経験や実績から、3番手としてメンバー入りが予想される。

甲斐は200cmの高さと攻撃力が魅力。高い打点からのスパイクと強烈なサーブは、石川と髙橋藍とは異なる特徴だ。守備面では成長途上の部分もあるが、石川または髙橋藍とリベロでカバーできる。日本代表の随一の「高さ」を武器とする甲斐は、高い相手に対して必要な存在となるだろう。

富田将馬の存在も、アウトサイドヒッターの選考を難しくしている。富田の守備力はアウトサイドヒッターの中でもトップクラスだ。しかし14人枠であることや、リベロ2人・石川と髙橋藍の技術を考えると守備力は十分ともいえる。そのため攻撃面での爆発力を求めて、大塚と甲斐を選考する結果となった。もちろん富田が入ってもおかしくないだろう。

ミドルブロッカー|選考を1番悩ませるポジション

[写真]=須田康暉

ミドルブロッカーは、この4人を予想した。

  • 小野寺太志
  • 髙橋健太郎
  • エバデダン ラリー
  • 西本圭吾

小野寺と髙橋健太郎は、ミドルブロッカーの筆頭だと考える。小野寺は長年A代表の主力として、クイックとブロックでチームに貢献してきた。また器用さも併せ持っており、スパイクをレシーブしたり、正確な二段トスを上げられるのが特徴だ。

髙橋健太郎は高さを武器に、とくにブロックで存在感を示す選手である。相手スパイカーの癖やトスの傾向を読みながらのリードブロックは、「日本ナンバーワン」の呼び声が高い。実際にSVリーグでは何度もブロック賞を獲得している。

エバデダン ラリーは、機動力と身体能力を生かしたプレーが魅力だ。今シーズンは、大阪ブルテオンの優勝に大きく貢献した。ネーションズリーグやオリンピック予選を経験しており、国際大会の経験値がある。攻守のスピードと対応力が持ち味で、テンポの速いクイックで得点できる。ブロックもサイドへの寄りと、手を出すまでのスピードが速く相手スパイカーの脅威となるだろう。

4人目には西本を予想する。189cmとミドルブロッカーとしては決して大きくないが、高さで劣るぶん技術でカバーできる選手である。とくにスパイクの決定率が高く、自分より高い選手にマークされても決め切れる。また西本のプレーは、会場を巻き込み引き寄せる力がある。得点のたびに叫び、全力でガッツポーズをする姿はチームに火をつける。

ただし、このポジションは選考が難しい。山内は長く日本代表を支えてきた実績があり、攻撃面でも安定感がある。村山は攻撃のスピードが速く、相手ブロックが完成する前に打ち切れる。麻野は207cmの高さと左利きという武器を持つ。それぞれ異なる特徴を持っており、ティリ監督が求めるタイプによって、入れ替わる可能性があるだろう。

オポジット|西田・宮浦の2枚看板

[写真]=金田慎平

オポジットは、西田と宮浦が筆頭である。

西田はパリオリンピックで日本の得点源として大暴れした。サーブ・スパイクともに破壊力は世界トップクラス。今季は大阪ブルテオンのキャプテンとしてチームを牽引し、SVリーグで通算738得点を記録した。勝負どころで打ち切れるメンタルの強さも、代表のエースにふさわしい。

宮浦は2025年のネーションズリーグで西田に代わって結果を出し続けた。ポーランド・フランスと海外リーグを2シーズン経験しており、海外選手との対戦経験も豊富だ。西田とはタイプが異なり、長い腕を活かした高い打点からのスパイクが持ち味。宮浦の「バナナサーブ」と称される大幅に曲がるサーブは、世界から恐れられている。

セッター|関田が筆頭、永露が高さで補完

[写真]=Volleyball World

セッターは関田と永露の2人と予想した。

関田のトスワークは唯一無二だ。トスを上げる直前に、相手ブロックをチラっと見てマークを確認して翻弄する。パスが乱れても、瞬時にボールの落下地点に入り、最適なトスを供給する正確性は抜群だ。関田がいなければ、近年の日本代表の功績は残せなかったと言っても過言ではない。

永露は192cmの長身セッター。高い位置からのセットアップはもちろん、セッターでありながらブロックでもポイントを狙える。ミドルブロッカーを積極的に使うバランスのよい攻撃的セッターでもある。

関田がゲームメイクで勝負するセッターなら、永露は高さと攻撃力で勝負するセッター。この2人の使い分けができるのは、日本代表の大きな強みだ。

リベロ|山本・小川のダブル智大が鉄板

[写真]=須田康暉

リベロは山本と小川の「ダブル智大」が鉄板。「世界最強のリベロが日本に2人いる」と評されるほどの選手たちだ。

山本の最大の武器は、守備範囲の広さとボールへの反応速度だ。相手の強烈なスパイクの威力を身体の力を抜いて吸収し、正確にセッターに返球する。ボールを落とさないだけでなく、2本目をトスにする技術が卓越している。

小川は、サーブレシーブの安定感が武器である。実際にSVリーグでは、何度もサーブレシーブ賞を獲得している。読みも鋭く、ボールが来るであろう場所にスっと動き、正面で迎えて上げる。

山本がディグのスペシャリストなら、小川はサーブレシーブのスペシャリスト。役割が明確に分かれているからこそ、試合展開に応じて使い分けられる。リベロが2人体制であれば、山本・小川の2人が堅いだろう。

メンバーは大会ごとに変わる可能性あり

本記事では、バレーボール男子日本代表の最終メンバー14人を予想した。

  • アウトサイドヒッター:石川祐希、髙橋藍、大塚達宣、甲斐優斗
  • ミドルブロッカー:小野寺太志、髙橋健太郎、エバデダン ラリー、西本圭吾
  • オポジット:西田有志、宮浦健人
  • セッター:関田誠大、永露元稀
  • リベロ:山本智大、小川智大

今季3つの大会が行われるが、大会ごとのメンバーが変わる可能性がある。とくにアジア選手権は、優勝するとロス五輪の出場権が与えられるため、ベストメンバーで挑むことが予想される。大会の結果はもちろん、選手選考からも目が離せない。

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この記事を書いたのは

重村暁希

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