15日(水)、ACN バレーボールネーションズリーグ2026 男子大阪大会で日本代表はイタリア代表と対戦。セットカウント3-2で勝利し、開幕からの連勝を「9」に伸ばした日本は最速で決勝ラウンド進出を決めている。
その試合で2セット目から途中出場したのがミドルブロッカーの西本圭吾だ。第1セットはベンチから戦況を見つめていた西本は、イタリアの底力を冷静に分析していた。
「イタリアは組織で安定したゲーム運びをするので、点差が離れていても追いついてくるだろうなと思っていました。実際に高度なブロックやディフェンスで(1セット目を)覆された中でした」
コートに立った際には、「変な刺激を入れる必要はない。上手くいっている流れを円滑に回せるような立ち回りをしよう」と、チームの歯車として機能することに徹したという。その言葉通り、西本は献身的なプレーで土台を支えつつ、持ち前の明るさでチームの雰囲気を引き上げ、逆転勝利への道筋をつけた。
第4セットには貴重なブロックポイントを奪取。得点直後、喜びを爆発させる西本をよそに、次のプレーに備えて散らばっていくチームメイトたちの姿に「みんなが散らばっていったので、逆に冷静になれました(笑)」と振り返った。
さらにサービスエースも決めるなどラッキーボーイぶりを見せつけた。エースを決めた直後、西本は手で何かを口に運ぶような独特のパフォーマンスを披露。このセレブレーションについて問われると、「(VNL2025千葉大会と)今日も同じようなタイミングでエースが出たので、『これはやるしかないな』と。急に降ってきたので、あれができたのは、自分の中で頭の中がクリアで冷静だった証拠かなと思います」と笑顔を見せた。
「『おいしいな』『ラッキーだな』というイメージでやっています」と語る一方で、「あまり煽りと捉えられて国際問題になっても困るので(笑)」と冗談を交えつつ、極限の緊張感の中でも遊び心を忘れない冷静なメンタリティをのぞかせた。
一方で、今大会の予選ラウンド第2週まではなかなか出場機会を得られなかった西本。自身の立ち位置については「小さいチャンスを掴んでいくしかない。一つのミスで簡単に替えられてしまう厳しい環境」と捉えている。だからこそ「一喜一憂せずに、安定した力を出していきたい」と、さらなる高みを見据えた。
その西本は、日本の大勢のファンの前でプレーすることについて問われると、表情を引き締めた。
「日本代表として日の丸を背負って戦うことは、すべてのアスリートにとって目指すべき場所。この環境を当たり前と思わず、見に来てくれる人たちを楽しませたい」
日本のミドルブロッカー陣の中で、着実にその存在感を示した西本圭吾。冷静な知性と、ここぞの場面で結果を出す勝負強さを武器に、残りの試合でもチームに「おいしい」流れを呼び込んでくれるはずだ。




