4日に開幕した2026男子アジア選手権。優勝国に2028年のロサンゼルスオリンピックの出場権が与えられるため、日本代表は優勝を目指して戦うこととなる。
予選ラウンドを首位で通過した日本は準々決勝でインド代表、準決勝で韓国代表を撃破し、決勝でイラン代表と対戦する。今回はそのイランを解説していく。
イラン代表の特徴
イラン代表を一言で表すなら「アジア最大のライバル」だ。
彼らは大きく3つの強みを持っている。
1つは「強力なWエース」だ。
OHのポリヤ・ホセイン・カンザテとOPのアリ・ハジプールの2人のエースがイランの得点源だ。準決勝のオーストラリア戦も、両者ともに20得点、合計40得点を奪った。
世界トップクラスの高さを誇るオーストラリアのブロックに対し、真っ向勝負のパワフルなアタックで得点を重ね続けた。
2つ目は「選手権の厚さ」だ。
イランはU21世界選手権を優勝した黄金世代が中心のチーム。例えWエースが不調でも、OHには守備のアリ・ハグパラストや攻撃のモビン・ナースリ等が控え、OPにも世界トップクラスのアミン・エスマイルネザドが控えている。
そして彼らを的確に起用して来るのが、「名将」ロベルト・ピアッツァだ。セリエAのミラノでは、石川祐希や大塚達宣と共に戦ってきた。
イランとしてはWエースで勝ち切るのが理想だと思うが、もし上手くいかなくてもピアッツァが二の矢三の矢を放ってくる。
「Wエース」に「選手層の厚さ」に「名将」と、イランがこれまでの相手とは一線を画すことは明白。オリンピック獲得を懸けた最終決戦。相手にとって不足なしだ。
イラン代表の注目選手
イランの注目選手はポリヤ・ホセイン・カンザテ(背番号9/OH/198cm/22歳)だ。
ポリヤは22歳の若きイラン代表のエースで、20歳でセリエAの強豪ルーベと契約した、イランの至宝だ。
最大の強みは、3枚ブロックをものともしない圧倒的なアタック力だ。準決勝のオーストラリア戦では、世界トップクラスの高さを誇る3枚ブロックと何度もマッチアップしたが、最高到達点373cmの高さとパワーを活かしてブロックを粉砕。アタック決定率は55%を記録した。
またジャンプサーブも好調で、準決勝の第3セットは3本のサービスエースを奪い、オーストラリアを一気に突き放した。
一方でまだ守備についてはまだ不安定で、後衛では守備に秀でたOHアリと交代する場面も多い。しかし準決勝ではサーブで徹底的に狙われながらも、被エースを0に抑えて耐え抜いた。
アジア選手権を通じて未だ成長中。まだまだ底が見えないイランの若きエースに要注目だ。




