大同生命SV.LEAGUE MENの2025-26シーズン、驚異的な得点能力でリーグを席巻し、トップスコアラーに輝いたジェイテクトSTINGS愛知のステファン・ボワイエ。日本での1シーズン目を終えたばかりの彼に、日本での生活やチームへの思い、そして意外な「私生活での武器」について語ってもらった。
「早かった1年」日本文化への深い敬意
アジアクラブ選手権を含め、非常にタフなスケジュールを戦い抜いたボワイエ。SVリーグのチャンピオンシップもあわせると50試合以上に出場したが、「最初はとても長いと感じていたけれど、終わってみればあっという間だった。たくさんの良い思い出ができたよ」と充実した表情を見せる。
これまで母国フランスだけでなくイタリア、カタール、ポーランドと世界各国のリーグを渡り歩いてきた彼にとっても、日本での経験は特別なものだったようだ。「日本でのプレーはこれまでとは違う良さがある。何より日本の文化、そして人々が互いにリスペクトし合う姿勢が素晴らしい。この国の生活は本当にアメージングだよ」と、日本のホスピタリティに深い感銘を受けていた。
食生活についても「和牛、寿司、ラーメン……日によって食べたいものは違うけれど、どれも大好きだね。オフの日や試合の間も、できるだけ毎日好きなものを食べるようにして楽しんでいるよ」と、日本食もすっかりお気に入りの様子だ。

「個人賞よりもチームの勝利を」
今シーズン、ボワイエは圧倒的なパワーと決定力で得点を量産し、トップスコアラーの称号を手にした。しかし、その素顔はどこまでも謙虚だ。
「正直に言って、僕にとって個人賞はそれほど重要じゃない。もし僕の得点ランクが最下位だったとしても、チームが優勝できるならそちらの方が良かった」
そう語る彼は、自身の受賞を「チーム全員で勝ち取ったもの」と強調する。
「良いレセプションがあり、セッターが良いトスを上げてくれたからこそ、僕が決めることができた。これは僕一人の力ではなく、チーム全員の仕事の結果なんだ」
チームは今シーズン、SVリーグで年間最終順位3位という成績を収めた。「自分たちで一から作り上げたチーム。誇りに思っているよ」と、胸を張った。

釣りなら「チーム一」? チームメイトとの絆
コート内では威圧感をも放つボワイエだが、コートを離れれば茶目っ気たっぷりの素顔を見せる。お気に入りの日本語を尋ねると、「日本語と英語を混ぜて『スミマsorry(すみまそーりー)』って冗談で言ったりするよ」と笑いを誘う。
さらに、自身の「一番の武器」について話が及ぶと、バレーの技術よりも先に「釣りだね!」と即答。「バレーの技術について他の選手と比較はしたくないけど、釣りなら誰にも負けないよ(笑)」と、大の釣り好きとしての一面をのぞかせた。
チーム内でも、秦耕介(5月末で退団)や髙橋健太郎と釣りの話題で盛り上がったという。「北海道に行ったときも誘ってもらったんだ。いつか日本で大きなマグロを釣るのが目標だよ」と目を輝かせた。

次なる舞台はフランス代表、そしてファンへの感謝
クラブシーズン終了後、ボワイエにはフランス代表への復帰という大きなニュースが待っている。「国の代表として国際レベルのトップ選手たちと戦えるのは光栄なこと。早く合流したくてワクワクしているよ」と、次なる目標であるネーションズリーグに向けて意欲を燃やす。
最後に、日本のファンに向けて温かいメッセージを送ってくれた。
「日本中のファンの皆さん、たくさんの愛と応援、そして素敵な差し入れを本当にありがとう。皆さんの支えがあったからこそ、このシーズンを戦い抜くことができた。きっとまた近い将来、お会いしましょう。アリガトウゴザイマシタ!」
世界屈指の攻撃力を持ちながら、誰よりもチームを思い、趣味の釣りを愛する「優しき得点王」。すでにSTINGS愛知と来シーズンの契約を更新しており、この秋に再び日本のコートで暴れ回る日を、多くのファンが待ちわびている。




