26日(日)、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のチャンピオンシップファイナルのGAME2が横浜BUNTAIで行われ、SAGA久光スプリングスが大阪マーヴェラスにセットカウント3-0で勝利。GAME1に続いての2連勝で優勝を決めた。
今シーズンから9年ぶりにSAGA久光の指揮官へと戻ってきた中田久美ヘッドコーチが指揮して最初のシーズンでいきなりの戴冠。昨シーズンは3位に終わったチームを優勝へと導いた。
優勝が決まった瞬間、中田HCは一瞬、全てを噛み締めるような「空白」の表情を見せた後、力強くガッツポーズを作った。会見でその時の心境を問われると、「多分、無だったと思います。嬉しいというよりも、安堵。ホッとした気持ちが大きかった」と率直な胸の内を明かした。東京オリンピックを経て「現場に戻るつもりはなかった」という彼女を動かしたのは、古巣からの「優勝させてほしい」という切実な願いだった。
そして、シーズンを通して目立ったフルセットでの驚異的な強さの要因について、中田HCは「外国籍選手に頼りすぎないチーム作り」を挙げた。「外国人選手だけに頼ると、日本人選手のモチベーションやバランスが非常に難しくなる。役割を明確にして責任を負わせ、緊張感を持たせたことが、フルセットになっても崩れない要因になった」と分析する。その象徴として、指揮官が「チームの接着剤」と評した中島咲愛らの繋ぎが、勝負どころで大きな意味を持った。
また、指導者としての変化についても自ら言及した。かつて「怖い監督」というイメージを持たれていたことに対し、「多分、丸くなったんだと思います」と笑いを誘いつつ、「まずは今の選手たちを認めて、共感すること。その上で、ダメなものはダメという方向性をしっかり示し、やるべきことに向き合わせる」という新たなアプローチが、指示待ちではない「自ら考える選手たち」を育て上げた。
SAGA久光に戻ってきて早速リーグタイトルをクラブにもたらした中田HCだが、その視線はさらにその先を見据えている。
「(東京オリンピックで)挫折を味わった経験を無駄にしたくない。彼女たちのバレー人生が少しでも良いものになり、一人でも多くの選手が日本代表として世界を目指してほしい。自分の経験を次世代に繋いでいきたい」




