9月29日と30日の2日間にわたって、国立代々木競技場第二体育館で東京グレートベアーズ vs ジェイテクトSTINGS愛知のプレシーズンマッチが開催。初戦は東京GBが3-1で勝利、2戦目は2-2の引き分けという結果に終わった。
この2試合で存在感を示したのが東京GBの20歳のアウトサイドヒッター、川野琢磨だ。 現在行われているアジア競技大会のメンバー入りを逃すという悔しさを味わった川野だが、まだ全員がチームに合流していない中で、2試合を通して多くの出場時間を得ると2試合目はMIPにも選ばれた。
アジア大会のメンバーから外れた要因について川野は、ハイセットを決めきる能力やレセプションの精度が不足していた点と分析。現在は打点を高く保つことや長いコースを狙う打球を意識し、手応えを掴みつつある。
2日間のプレシーズンマッチでは失点につながらないプレーを意識し、強いサーブの打ち込みや安定したテンポ作りといったマウリシオ・パエス新監督から求められるテーマに取り組んでいる。また、同じアウトサイドヒッターの日本人選手と比較しても身長で分があるブロック力の高さを自身の武器として捉えており、クイックのヘルプやサイドブロックでチームに貢献する姿勢を示している。
新指揮官のパエス監督も、川野に対して絶大な期待を寄せている。チーム合流からわずか半月ほどであるものの、パエス監督は「あの年齢で落ち着いており、バレーボールIQが非常に高い」と評価し、「将来的にチームで非常に大きな役割を担う選手になる」と絶賛している。早稲田大学との行き来がある変則的なスケジュールの中でも、12月後半の本格合流に向けて専用の育成プログラムを組んで後押しする方針を明かした。
プレシーズンからチームに帯同し、自身のプレーの軸を築きつつある川野。「素晴らしいプレイヤーがたくさんいる中で、自分の持ち味を出して試合に出られるようにしたい」と語る若き才能が、さらなる進化を遂げて新シーズンのコートで輝きを放ちそうだ。




