大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)がタイ・バンコクで開催したSAGA久光スプリングスとアリーザ愛知の第1節GAME2は、フルセットの末、SAGA久光が勝利し、初の海外開幕節を2連勝で終えた。
アリーザ愛知は連敗したものの、強さが十分に伝わる内容となった。中でも抜群の存在感を見せたのが、今季新加入したドミニカ共和国代表のヒネイリー・マルティネスだ。チームに合流してまだ10日ほどしか経ってない中、開幕節2試合の全セットでスタートからコートに立ち続けて活躍を見せた。ヒネイリーに話を聞いた。
オリンピック2大会に出場、日本代表とも対戦
東京オリンピック、パリオリンピックに出場経験のあるヒネイリーは、身長195センチのミドルブロッカー。東京オリンピックでは予選グループで日本代表と対戦し勝利した経験を持つ。
高身長な上に身体能力も驚異で、スタンディング状態からでも高い打点からボールを強打していた。ブロッカーとしてもハイレベル。そして意外だったのがフロアディフェンスの良さ。フェイントなどネット際に落ちそうなボールを、2試合通じで何度か、ギリギリで触ってつなげているシーンがあった。
第1戦はアタックが14点で決定率48.3%、ブロックが3点、第2戦はアタックが11点で42.8%、ブロックが2点と数字を残した。
合流間もない中で第1戦からフル出場している影響が出たのか、第2戦の第3セット以降に少し倒れ込んだり、自分で脚を触って具合を確認する場面があった。それでもヒネイリーはリリーフサーブによる交代とリベロとの交代以外、コートに出続けた。
第2戦の試合後、ヒネイリーは「(痛めた?)脚は少し痛い。正直疲れているけど、チームとしてベストをつくした。これからもっと高いところにいけるように頑張ります」と笑顔を見せた。
アリーザ愛知は第1戦はセッターがヌットサラ・トムコム、第2戦は佐藤彩乃がメインセッターが異なる中でも、ヒネイリーは得点を重ねた。
ミドルブロッカーながら、速いテンポの攻撃よりフワッとした山なりのトスからの攻撃が多かった。相手ブロッカーはタイミングが合わせやすいはずなのに、ヒネイリーはブロックの上から奥行きのあるスパイクを決めていた。他にもブロード攻撃であったり、短期間で合わせたとは思えないくらい攻撃面で十分に効果を発揮していた。
「昨日(第1戦)はヌットサラ選手がセッターでそれにあった攻撃にしていた、今日は佐藤選手でと2人は特徴の違うセッターで、まだコネクションが出来ていないな中で良い仕事をしました」
日本への移籍を決めた理由
そもそもなんで今回、日本のリーグへの移籍を決断したのか。
「日本代表の試合をよく見てたり、対戦していて、段々日本のバレーに興味をもっていきました。あと日本の文化や食事に興味があった」
そういった理由から日本への移籍を選択した。10月9日にあった前日会見でA愛知の酒井新悟監督が「(ヒネイリー・)マルティネスはアニメ好き」と紹介していたので、本人に確認したところ、「日本のアニメが好きで、特に好きなのが『呪術廻戦』です」と教えてくれた。
好きなキャラクターについても聞くと、名前を思い出すのに四苦八苦していたので「五条悟?」と尋ねると「ゴジョウ!ゴジョウ!マイハズバンド!(私の夫!)」と喜んでいた。
まだ日本に住んで半月もたっていないが「日本の生活は、人が穏やかで怒りやすい人がいないし、よく整備やオーガナイズがされている」と感心する。
リーグ戦はまだ始まったばかり。ヒネイリーは「今季の目標はこのチームをファイナルにつれていくこと。その過程も楽しみたい。友達作りだったり、楽しくバレーをしたい」と終始笑顔で話してくれた。




