日本バレーボール協会(JVA)は19日(月)、オンライン会見を開き、男子日本代表の今シーズンを総括した。
男子日本代表は、ネーションズリーグ(VNL)で大会記録となる13連勝を達成したものの、準決勝と3位決定戦で敗れ、メダル獲得には届かなかった。一方、9月に行われたアジア選手権では優勝を果たし、2028年のロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得。会見では、ロラン・ティリ監督が今シーズンの成果と今後の課題について語った。
ティリ監督は「この夏の男子日本代表の成績は大いに誇れるものだと思います」と振り返り、成果の1つとしてアジア選手権での優勝を挙げた。「アジア選手権の優勝によって2年前倒しでロサンゼルス2028オリンピックへの出場権を獲得することができました。これは非常に大きな成果です。オリンピック出場が早期に決まったことで、より落ち着いてオリンピックに向けた準備を進められるようになります」と、早期に出場権を獲得した意義を語った。
VNLでの戦いについては「アジア選手権での金メダル獲得はネーションズリーグの歴史的な戦いがあったからこそ実現できたと考えています」とコメント。13連勝についても「この結果は私たちに自信を与えるとともに、自分たちの強みと弱みをより深く理解する機会にもつながりました」と振り返った。
また、アジア大会では、出場機会の少なかった若手選手を中心にBチームを編成し、銀メダルを獲得した。ティリ監督は「出場機会が不足していた若手選手を中心に、3~4人のリーダー的な役割を担う選手がチームを支える体制を整えました」と説明。銀メダル獲得についても「これは大きな成功だと思われます」と評価した。
さらに、AチームとBチームの間で選手の入れ替えを行ったことも成果の1つに挙げた。「練習や試合をサポートするため、あるいはチーム編成を調整するために選手たちが行き来をしました。これは本当に大きな成功でした。チームとして高いパフォーマンスを発揮できただけでなく、若い選手たちに経験を積ませ、責任ある役割を担う機会を与えることもできました」と、選手の成長にもつながったことを明かした。
アジア選手権での優勝を実現するうえで重要だった要素としては、選手たちのモチベーションや精神力、プレー面でのパフォーマンスを挙げた。「サーブ、ディフェンス、レセプションで個人としてもチームとしても非常に高いパフォーマンスを発揮できたことです」と振り返る一方、「スパイクとブロックについては、まだ改善の余地があると考えています。また、集中力を高めるためのアプローチも引き続き磨いていく必要があります」と課題も指摘した。
ロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得に向けては、今後2年間の成長と経験が重要になる。ティリ監督は「これからの2年間は私たちが成長し、世界最高レベルの舞台で経験を積む上で非常に重要な期間になります。ロサンゼルス2028オリンピックでメダルを獲得するためには、準決勝や決勝の舞台に立ち、大事な勝敗のかかった試合で生じる緊張やプレッシャーを再び経験しなければなりません」と説明した。
今後のチームづくりについては「できるだけ早く、そして同じメンバーを中心に一丸となって取り組むことが重要です。その間、各選手の所属リーグでの成長やコンディション、パフォーマンスの変化に応じてチーム編成を調整することもあるでしょう。2027年のワールドカップでもメダル獲得を目指すという高い目標を持ち続けなければなりません」と語り、ロサンゼルスオリンピックに向けて強化を進める姿勢を示した。




