チーム発足から5年目を迎える東京グレートベアーズは、SVリーグ開幕から2シーズン連続で、上位6チームによるチャンピオンシップに進出している。しかし、いずれもクォーターファイナルで敗退しており、さらなる上位進出を目指す2026-27シーズンは、ブラジル出身のマウリシオ・パエス監督を新たに迎えて戦う。
昨シーズンに続いて副キャプテンを務める柳田将洋は、新シーズンに向けた開幕記者会見で、今季からヤン・コザメルニクも副キャプテンに加わり、2人体制となったことについて次のように語った。
「非常に助かります。ヤンだったりバルテック(バルトシュ・クレク)だったり、色々な経験をしている選手がいるので、キャプテンが全てを担うというわけではなく、チーム全体で色々なアイディアを出し合いながら、この組織にとってベストなソリューションを見つけ出せるチームだと思います。2人体制ではありますが、チーム全体が一人ひとり考えられるというところを大切にしていきたいと思います」
副キャプテンに就任したコザメルニクは、スロベニア代表のミドルブロッカーで、イタリアやポーランドなどの強豪クラブを経て、2025-26シーズンに東京GBへ加入した。一方のクレクはポーランド出身のオポジットで、欧州リーグに加えて、日本のウルフドッグス名古屋でも4シーズンプレーし、チームキャプテンも務めた。
こうした経験豊富な選手たちとともにチームづくりを進めるパエス監督は、欧州のクラブで指揮を執ったほか、日本ではパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)のアシスタントコーチとして、リーグ連覇を支えた実績を持つ。そんな新監督について、柳田は自身の考えを伝えやすい環境があると明かす。
「キャリアのある監督なので、僕自身のやりたいプレーだったり、状況によってこういうプレーがいいと思うんだけどどう思いますかみたいな話をしても、毎回受け答えをしてくれて質問しやすい。答えをある程度しっかり提示してくれるんですけど、ガチガチに固めるわけじゃなくて、流動性や自分たちの主体性も重視してくれているので、信頼関係を築きながらやりやすいかなと感じています」
新監督のもとでチームづくりが進む一方、柳田自身もアウトサイドヒッターのレギュラー争いに臨む。今季のポジション争いについて、次のように語った。
「昨年同様、アウトサイドヒッターのポジションはかなりレギュラー争いが激しくなると思っているので、まずは自分の役割をしっかりと認識して準備をします」
今季のSVリーグでは、コート上で同時にプレーできる外国籍選手の人数が、これまでのの2名から3名に拡大される。この変更によって選手起用の選択肢が広がるなか、柳田は外国籍選手の出場枠だけにとらわれず、組み合わせに応じて自身の役割を考える姿勢を示した。
「(外国籍枠増加については)前もって分かっていたことなので、全く気にしないわけじゃないんですけど、そこは分けて考えて、今の外国人選手と自分の役割は何が違うのか、誰がコートに立った時に自分はどういった役割ができるのか変わってくると思うので、その時々で自分の経験を生かしながらプレーできればと思います」
柳田が重視するのは、自身のプレーだけでなく、コートに立つメンバーの組み合わせを踏まえてチームに貢献することだ。状況に応じた判断が、出場機会をつかむ上でも重要になると考えている。
「(コートに立つ)6人ないしは7人の中での役割をしっかり見つけることが大事かなと思います。そこを全く無視して、自分のやりたいプレーばかりしているとチームのためにならないし、結果もついてこないと思う。例えば、僕が立った時に対角に誰がいるのかによって、自分の役割も変わってくる。点を取りに行った方がいいのか、失点を避けたプレーをした方がいいのかなど。そういったところをチームベースで考えられると、監督からしても使いやすい選手になれるのかなと思っています」
また、副キャプテンとしてチームの成長を支えることも、柳田の大切な役割の1つだ。選手にアドバイスを送る際には、個人の成長だけでなく、その先にあるチームへの還元を意識しているという。
「選手のためというのももちろんゼロではないですけど、1つはチームが強くなるためにその選手に成長してもらって、チームに還元してもらうというのがゴール。もちろん選手のためになっていることも願いつつ、自分のアドバイスがつながって、チームのためになっているというイメージでコミュニケーションを取っています」
副キャプテンとしてチームを支えながら、自身も激しいポジション争いに臨む柳田。新体制で迎える2026-27シーズン、コート内外でどのような働きを見せるのか注目だ。
東京GBは、17日(土)、18日(日)に有明コロシアムで開催される北海道イエロースターズとの開幕戦に臨む。




