10月に入り、いよいよ世界各地でクラブシーズンが幕を開ける。女子日本代表のキャプテン・石川真佑が今シーズンから所属するトルコリーグのエジザジュバシュは、10月3日に開幕戦を迎える。
石川は2023-24シーズンに東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)からイタリア・セリエAのフィレンツェに移籍。24-25シーズンからはセリエAのノヴァーラで2シーズンプレーした。そして今季は初めてのトルコリーグへ。各国の代表選手が揃う強豪・エジザジュバシュでシーズンを戦う。
9月14日に日本を出発した石川は、出国取材の際、「トルコは初めてなので、今は楽しみな気持ちが一番」とリラックスした表情で話した。
今季エジザジュバシュへの移籍を決断した理由については、こう語った。
「自分として大きな変化を求めたいなというのがありました。そこで(エジザジュバシュに)声をかけていただいた。本当にトップのチームなので、そこで挑戦してみたいなと思いました。イタリアでももちろん成長できるんですけど、また新しい環境で、変化の中で、自分がもっと成長したいと思ったことが一番の決め手です」
トルコリーグの印象は、「イタリアに比べて、よりパワフルな選手が多いイメージ」だと言う。
チームメイトには、トルコ代表のエブラル・カラクルト(195cm)やイタリア代表のエカテリーナ・アントロポワ(202cm)、セルビア代表のアレクサンドラ・ウゼラツ(188cm)、ドイツ代表のカミラ・バイツェル(195cm)といった錚々たる大型選手が揃っており、日常のレベルが格段に上がることは間違いない。他チームにも、トルコ代表選手を中心に、トップ選手がひしめくリーグだ。
「まず一番は早くチームに慣れることなんですけど、本当にトップ選手が多く、レベルの高いチームなので、初めてのトルコリーグですけど、タイトルを取れるように頑張っていきたい。高さのある選手が多いですが、その中で点数を取っていくというところは、常に意識してやっていきたいなと思いますし、他の選手よりもディフェンスの面でしっかり、常に安定したプレーを継続してやっていきたい。しっかり自分の力を発揮して、チームの勝利に貢献できる選手になっていきたいなと思っています」
コミュニケーション面についても、「イタリアの時よりも自分から積極的にコミュニケーションを取っていけるようにしたい。英語で、頑張ります」と笑った。
今年8〜9月に中国・天津で開催されたアジア選手権では、ロサンゼルス五輪の出場権獲得を目指したが、準決勝でタイに敗れ、目標達成は叶わなかった。大会最終日の3位決定戦でイランに勝利した後、悔しさを噛み締めながら、こう語っていた。
「勝負のかかった試合で、いつも取り切れない、自分たちの弱さが出てしまう大会が多いので、もう一度、一人一人が本当に突き詰めていかなきゃいけない。この結果をどう捉えるかは自分たち次第だと思うので、今回の負けがあったからこそ強くなれたと思えるような次の大会にしていきたい。この経験で得たものをムダにしないように、本当にこれから過ごしていきたいなというふうに思います」
アジア選手権では、日本を破ったタイが、決勝では中国を破り、初の五輪出場を決めたが、そのタイチームの姿から得たものもあったようだ。
「今回のタイは、ディフェンスもオフェンスもすごくアグレッシブでしたし、一番バレーボールを楽しんでいた。それは相手として戦っていて感じた部分でした。自分たちは逆に、プレッシャーを自分たちでかけすぎていた部分も大きかったので、そこはタイとの違いだったかなと」
楽しむことは、持っている力を引き出すための重要な要素。トルコに出発する際、「楽しみな気持ちが一番」と好奇心と向上心に満ちた笑顔で語っていた石川が、楽しむ気持ちを持ち続けながら、トルコで大きな収穫を掴むことを期待したい。





