ジェイテクトSTNGS愛知(レギュラーシーズン3位)

今季のSTINGS愛知は、「最強の保険屋」だ。
STINGS愛知の主要スタッツは、実はブロックを除いてすべて5位以下。そんな強みが数値に出ないSTINGS愛知がレギュラーシーズンで3位だった要因は、「トリー・デファルコ&リカルド・ルカレッリ・ソウザの最強保険」だ。
世界トップクラスのOHの2人のどちらかが常にベンチに控えていて、追い詰められたらどちらかが交代で出場。流れを変えて逆転勝利へと導く。
実際にSTINGS愛知のフルセットの勝率は8勝1敗で、途中交代のデファルコかルカレッリのどちらかがゲームチェンジャーとなっていた。
「最強の保険」が上手くハマってる理由は大きく2つ。1つ目はそれぞれ武器が違うことだ。2人は似たタイプのOHだが、デファルコの武器はパワーで弾き飛ばすブロックアウト、ルカレッリの武器はクロスへの強打。異なる武器を持つため、敵にディフェンスでの適応を強要させる。
2つ目はフレッシュな状態で出られることだ。敵が2セット以上戦って疲労が蓄積している中、体力満タンでベンチから敵を観察して得点パターンを何通りか持った状態で出場してくる。
CSでも最後の最後まで大逆転の可能性を秘めたSTINGS愛知から目が離せない。
注目選手:ステファン・ボワイエ

そのSTNGS愛知の注目選手は、最強保険2人に次ぐ3人目の外国籍選手のステファン・ボワイエだ。
2026年のフランス代表に選出されたOPで、世界屈指の高さとパワーに、安定感を両立した選手だ。196cmと世界のOPとしてはやや小柄だが、全身がバネのようにしなる肉体でよく跳び、限界まで弦を引っ張った弓が弾かれるように、腕を高速で振りスパイクを放っていた。
ボワイエは今季のSVリーグの得点王(869得点)だ。トップスコアラーの称号は得点力の高さはもちろんだが、シーズンを通してケガをしないフィジカルの強さと安定感の証明となる。
デファルコやルカレッリが頻繁に交代してもチームが崩れなかったのは、どんな時でもボワイエが安定した大砲でいたおかげもあるだろう。
またアタック以外でも、ブロックの決定本数も全選手中4位(87得点)だった。
さらにサーブのギアはもう一段上がる可能性がある。昨季まで所属していたプルスリーガ(ポーランド1部)では2年連続でサービスエースランキングTOP5に入っていて、2022-23シーズンは1位だった。
CSでも安定感のあるスパイクに加え、SVリーグで数値を残したブロック、プルスリーガでトップだったサーブにも注目だ。




