信州松本トライデンツ
最下位からの下剋上を目指す
今季からVC長野は、信州松本トライデンツ(松本TD)へとクラブ名を変更した。
ドイツ代表での指導経験を持つトーマス・ラナー監督を招聘し、「3年後の優勝」を目標に新たなスタートを切る。
戦力面では、ドイツ代表のオポジット、フィリップ・ジョンに加え、ミドルブロッカーのレジェンドであるデイビット・スミス、若手のザカリー・ラマ、マックレヴィンディアリス平ら、アメリカ出身の選手を獲得した。
さらに、海外リーグでのプレー経験を持つ松尾敬介と伊藤洸貴も加入。キャプテンには日本代表の工藤有史と、アメリカ代表で活躍してきたデイビット・スミスが就任し、日本人選手と外国籍選手をつなぐ体制を整えた。
3年後の優勝を目指す初年度となる今季。キャプテンの工藤は、まずはチャンピオンシップ進出を目指すと語っている。
新体制のもとで、松本TDはどこまで順位を上げられるか。新たな挑戦に注目だ。
レジェンドMB
松本TDの注目選手は、デイビット・スミスだ。
世界的な実績を持つミドルブロッカーで、アメリカ代表ではVNLのベストミドルブロッカーを2022年、2023年と2年連続で受賞。クラブでは2022年の欧州チャンピオンズリーグで優勝し、MVPにも輝いた。
プレーの特徴は、攻守に優れたオールラウンドな能力だ。
クイックでは高く跳び、相手ブロックの動きを見てからコースを打ち分ける。ブロックを見極めて打つため、決定力が高い。
ブロックでも、202cmの体格を生かしながら俊敏に動き、ネット際で粘り強く相手のアタックを阻む。サーブも強力なジャンプサーブを武器とし、勝負どころでサービスエースを奪う。
また、スミスは幼少期から難聴があり、普段から補聴器を着用している。試合中も、歓声が大きいと周囲の声が聞き取りにくくなることがあるという。
そこで生まれたのが、チーム内で知られる「デイビット・スミスルール」だ。スミスが大きな声で意思表示をした際には、彼にパスを任せるというもの。アメリカ代表やポーランドリーグでも親しまれてきたという。
パスにも長けたスミスだからこそ成り立つ工夫だ。
輝かしい実績を持つベテランが、松本TDを新たなステージへ導けるか注目したい。




